2019年07月12日
今週の注目感染症 令和元年 第26・27週 (令和元年6月24日~7月7日)
・咽頭結膜熱の定点当たり報告数は、第26 週、第27 週ともに0.6 人と横ばいで推移しており、地域別にみると、今治保健所でやや多い状態です。
・手足口病の定点当たり報告数は、第26 週5.4 人から第27 週10.8 人と急増し、宇和島保健所以外の保健所で多発しています。
・ヘルパンギーナの定点当たり報告数は、第26 週1.6 人から第27週3.1 人と増加し、四国中央保健所、中予保健所で多く、西条保健所、今治保健所、松山市保健所、八幡浜保健所でやや多い状態です。
夏季に流行するこれらの感染症は、患者の鼻やのどの分泌物のほか、便、水疱内容物などによって感染が広がります。
感染予防のため、液体せっけんと流水での手洗いを励行するとともに、タオルやコップの共用は避けましょう。
・感染性胃腸炎の定点当たり報告数は、第26 週8.6 人から第27 週8.0 人と減少しましたが、地域別にみると、四国中央保健所、西条保健所でやや多い状態です。
これから細菌が増殖しやすい高温・多湿の時期となりますので、調理・食事の前、トイレの後は液体せっけんと流水での手洗いをしっかりと行い、感染予防に努めましょう。
・腸管出血性大腸菌感染症の届出が1 例ありました。
この感染症の原因菌は、ベロ毒素を産生する病原大腸菌で、この菌に汚染された食物などを経口摂取することによって感染します。
少量の菌でも感染し、重症化することがありますので、小児や高齢者など抵抗力の弱い方は特に注意が必要です。
下痢、腹痛、血便などの症状がある場合は早めに医療機関を受診してください。
食肉を使った料理をする際は、肉の中心部まで十分に加熱(75℃で1 分間以上)し、加熱不十分な肉料理は食べないようにしましょう。
【愛媛県感染症情報センターより参照】
(令和元年7月12日更新)