2016年08月19日
今週の注目感染症 平成28年・31・32週(8月1日~8月14日)
・ヘルパンギーナ
定点当たり報告数は、第 30 週 3.1 人から第 31 週 2.3 人、第 32 週 1.5 人と減少しましたが、
松山市保健所、八幡浜保健所では、依然としてやや多くなっています。手洗いを励行するとともに、タオルやコッ
プの共用は避けるなど、引き続き感染予防に努めましょう。
・流行性耳下腺炎(おたふくかぜ)
定点当たり報告数は、第31週0.6人から第32週0.9人とやや増加しました。
この疾患は、ムンプスウイルスによる感染症で、片側あるいは両側の唾液腺の腫脹、疼痛、発熱を主症状とし、ヒト
からヒトへ飛沫・接触により感染します。不顕性感染が 3 分の 1 程度認められ、発症しても通常は 1~2 週間で回復
しますが、無菌性髄膜炎などの合併症を起こすことがありますので注意が必要です。有効な予防法は予防接種で、任
意予防接種として 1 歳以上で接種することができます。
・日本紅斑熱
届出が 2 例(松山市保健所管内在住 1 例、宇和島保健所管内在住 1 例)ありました。マダニが
媒介する感染症ですので、マダニに咬まれないよう十分注意してください。
・デング熱
届出が 1 例(国外での感染)ありました。この疾患は、デングウイルスを保有する蚊に刺されるこ
とにより感染します。ヒトから蚊、蚊からヒトの経路で感染し、ヒトからヒトへの感染はありません。主症状
は、発熱、頭痛、筋肉痛、関節痛、発疹などで、通常は、発症後 1 週間程度で回復しますが、ごくまれに重症
化することがありますので注意しましょう。デング熱の発生地域に渡航する際は、長袖・長ズボンを着用した
り、蚊の忌避剤(虫よけスプレーなど)を使用したりして、蚊に刺されないように対策をとりましょう。
【愛媛県感染症情報センターより参照】
(平成28年8月19日更新)