2019年11月15日
今週の注目感染症 令和元年 第42・43・44週 (令和元年10月15日~11月3日)
・インフルエンザの定点当たり報告数は、第 42 週0.6 人、第 43 週0.5 人、第 44 週0.9 人でした。
地域別にみる と、西条保健所で第 42 週0.3 人から第 43 週1.5 人、第 44 週3.4 人と増加しています。
迅速検査の結果は、第 44 週にウイルスの型別が判明した症例のうち 97.8%が A型でした。
学校等における集団発生(学級閉鎖等)の報告 は、第 44 週に 1施設からありました。
感染予防・感染拡大防止のため、ワクチン接種、咳エチケットや外出後の 手洗いなどを心がけ、症状のある方は早めに医療機関を受診しましょう。
・A群溶血性レンサ球菌咽頭炎の定点当たり報告数は、第 42 週1.3 人から第 43 週1.9 人、第 44 週2.0 人と増加しました。
地域別にみると、中予保健所でやや多い状態です。
この疾患は冬季と春から初夏にかけて増加する傾向がありますので、うがい、手洗いを励行し感染予防に努めましょう。
・日本紅斑熱の届出が 1例(宇和島保健所管内在住:死亡例)あり、1999 年の調査開始以降、県内在住者における 3 例目の死亡例となりました。
この疾患は、マダニが媒介する感染症です。
野山等に入る場合は、肌が露出し ない服装を心がけ、防虫スプレー(ディート含有)を使用するなど、マダニに咬まれないよう注意しましょう。
・レジオネラ症の届出が 2例ありました。
この疾患は、レジオネラ属菌に汚染された循環式浴槽水や噴水、加湿器 から発生するエアロゾル(目に見えないほどの細かい水滴)、塵埃等を吸い込むことで感染し、肺炎等を引き起こすことがあります。
高齢者や免疫力が低下した人は、急激に重症化し死亡することがあるため、早期治療が重要です。
全身倦怠感、頭痛、筋肉痛などの初期症状が現れた場合は、早めに医療機関を受診しましょう。
ヒトから ヒトへの感染はありませんが、感染予防のため、エアロゾルの発生する高圧洗浄機、粉塵の発生する腐葉土等を取り扱う際にはマスクを着用しましょう。
【愛媛県感染症情報センターより参照】
(令和元年11月8日更新)