2016年10月31日

今週の注目感染症 平成28年 43・44週(10月24日~11月6日)

・インフルエンザの報告数は、第 43 週 26 例(A 型 10 例、不明 16 例)、第 44 週 29 例(A 型 16 例、不明 13例)と県内各地で散発しています。
これからの流行期に備えた感染予防のため、ワクチンの接種や外出後の手洗いなどを心がけましょう。

・RS ウイルス感染症の定点当たり報告数は、第 43 週 3.6 人から第 44 週 2.4 人と減少しましたが、四国中央保健所、今治保健所では依然として患者数が多い状態です。
咳などの症状がある人はマスクを着用するとともに、液体せっけんを使った手洗いを励行するなど感染予防に努めましょう。

・感染性胃腸炎の定点当たり報告数は、第 43 週 7.4 人、第 44 週 7.5 人と横ばいで推移していますが、今治保健所ではやや多い状態です。
例年この時期から、ウイルス性胃腸炎の患者が増加しますので、外出後や調理・食事の前、トイレの後は、液体せっけんを使った手洗いを励行しましょう。

・レジオネラ症の届出が 4 例ありました。
この疾患は、レジオネラ属菌に汚染された循環式浴槽水や噴水などのエアロゾル(目に見えないほどの細かい水滴)を吸い込むことで感染することがあります。
高齢者や免疫力が低下した人は、急激に重症化し死亡することがあるため、早期治療が重要です。
全身倦怠感、頭痛、筋肉痛などの初期症状が現れた場合は、早めに医療機関を受診してください。なお、この疾患はヒトからヒトへの感染はありません。

【愛媛県感染症情報センターより参照】
(平成28年11月11日更新)