2020年02月10日

今週の注目感染症 第2・3・4週(2020年1月6日~2020年1月26日)

- 新型コロナウイルス感染症に関するお知らせ -
 新型コロナウイルス感染症は、ヒトからヒトへの感染が認められましたが、現時点では国内で広く流行が認められている状況ではありません。
県民の皆様には、過剰に心配することなく風邪やインフルエンザが多い時期で あることを踏まえて、マスク着用等の咳エチケットや手洗いの徹底など、通常の感染症対策に努めていただくよ うお願いいたします。
2週間以内に武漢市を訪問した方あるいはこれらの方と接触された方は、咳や発熱(37.5 度以上)等の症状がある場合、マスクを着用するなどし、事前に医療機関へ連絡したうえで、受診していただき ますよう、御協力をお願いします。
また、医療機関の受診にあっては、武漢市を訪問したことまたは武漢市を訪問した方と接触したことを事前に申し出てください。


発生動向の概況

・インフルエンザの定点当たり報告数は、第 2週20.5 人、第 3週22.5 人、第 4週23.5 人と増加し、引き続き注 意報レベル(基準値:定点当たり 10 人以上)となっています。
地域別にみると、西条保健所で第 3週29.6 人から第 4週33.1 人と増加し警報レベル(基準値:定点当たり 30 人以上)になり、宇和島保健所でも警報レベルが 継続しています。
感染予防・感染拡大防止のため、咳エチケットや外出後の手洗いなどを心がけ、症状がある方 は早めに医療機関を受診しましょう。

・風しんの届出が 1例ありました。
全国の患者報告数は、2016 年は 126 例、2017 年は 91 例でしたが、2018 年 に2,946 例、2019 年は 2,306 例と増加しました。
県内では、2016 年、2017 年の患者報告はありませんでしたが、 2018 年は 7 例、2019 年は 6 例ありました。
この疾患は、発熱、発疹、リンパ節の腫れが主な症状で、免疫のな い女性が妊娠初期に感染すると、生まれてくる子どもが先天性風しん症候群(難聴、心疾患、白内障など)を発症することがありますので、注意が必要です。
予防にはワクチンの接種が有効です。
抗体検査で免疫が弱いことが 判明した方は、この機会に予防接種(有料)を受けましょう。
なお、愛媛県在住の方で、妊娠を希望する女性や、 その同居者または風しんの抗体価が低い妊婦の同居者は、この抗体検査を無料で受けることができます。
気になる方は、住所地を管轄する保健所へご相談ください。

【愛媛県感染症情報センターより参照】
(2020年1月31日更新)