2018年01月29日

今週の注目感染症 平成30年 第2・3週(平成30年1月8日~1月21日)

・インフルエンザの定点当たり報告数は、第 2 週 29.4 人から第 3 週 53.7 人と急増し、第 3 週には、県全体で警報レベル(基準値:定点当たり 30 人以上、継続は 10 人以上)となり、県内全ての保健所においても警報レベルとなっています。
迅速検査の結果は、第3週にウイルスの型別が判明した症例のうちA型が45.8%、B型が54.2%となりました。
学校等における集団発生(学級閉鎖等)の報告は第 2 週に 1 施設、第 3 週に 36 施設と大幅に増加しました。
本格的な流行期に入り、今後更なる患者数の増加が懸念されますので、感染予防・感染拡大防止のため、咳エチケットや外出後の手洗いなどを心がけるとともに、適度な湿度の保持、十分な休養とバランスのとれた栄養摂取、人ごみを避けるなどの対策に努め、症状がある方は早めに医療機関を受診しましょう。

・感染性胃腸炎の定点当たり報告数は、第 2 週 7.1 人から第 3 週 8.4 人と増加しました。
地域別にみると、西条保健所でやや多くなっています。感染予防のため、調理・食事の前、トイレの後は液体せっけんと流水で十分に手を洗いましょう。

・百日咳の届出が 1 例ありました。
百日咳は平成 30 年 1 月 1 日より定点把握から全数把握の五類感染症に変更となりました。
この疾患は、百日咳菌によっておこる急性の気道感染症です。
主な症状は長期間続く咳で、感染力が強く、生後 6 ヶ月未満の乳児が感染すると重症化する場合があります。
感染予防にはワクチンの定期接種が有効ですので、詳しくは市町の予防接種担当課へお問い合わせください。
また、成人が感染する場合もありますので、咳が長引く場合は早めに医療機関を受診しましょう。

【愛媛県感染症情報センターより参照】
(平成30年1月26日更新)