2018年07月27日
今週の注目感染症 平成30年 第28・29 週 (平成30年7月9日~7月22日)
・手足口病の定点当たり報告数は、第 28 週 4.4 人、第 29 週 4.6 人とやや高い状態で推移しており、地域別にみると松山市保健所、中予保健所、八幡浜保健所、宇和島保健所で多発しています。
・ヘルパンギーナの定点当たり報告数は、第 28 週 2.7 人から第 29 週 2.1 人と減少していますが、西条保健所で多く、四国中央 保健所でやや多い状態です。
これらの感染症は、患者の鼻やのどの分泌物のほか、便、水疱内容物などによって感染が広がります。
感染予防のため、液体せっけんと流水での手洗いを励行し、おむつを交換するときには汚染が拡大しないよう、排泄物を適切に処理しましょう。
また、タオルやコップの共用は避けましょう。
・重症熱性血小板減少症候群(SFTS)の届出が 1 例(中予保健所管内在住)ありました。
この疾患は、マダニが媒介する感染症ですので、野山や畑、草むらに入る場合は、肌が露出しない服装(長袖、長ズボン、足を完全に覆う靴、帽子、手袋等の着用)を心がけ、防虫スプレー(DEET 含有)を使用するなど、マダニに咬まれないよう十分に注意しましょう。
・レジオネラ症の届出が 3 例ありました。
この疾患は、レジオネラ属菌に汚染された循環式浴槽水や噴水、加湿器などのエアロゾル(目に見えないほどの細かい水滴)を吸い込むことで感染し、肺炎などを発症することがありますが、ヒトからヒトへの感染はありません。
高齢者や免疫力が低下した人は、急激に重症化し死亡することがあるため、早期治療が重要です。
全身倦怠感、頭痛、筋肉痛などの初期症状が現れた場合は、早めに医療機関を受診しましょう。
【愛媛県感染症情報センターより参照】
(平成30年7月27日更新)