2016年12月09日

今週の注目感染症 平成28年 47・48週(11月21日~12月4日)

・インフルエンザの定点当たり報告数は、第 47 週 1.8 人から第 48週 1.4 人とやや減少しました。学校等における集団発生(学級閉鎖など)の報告はありませんでした。
ウイルスの型別は、判明した症例の大部分で A 型でした。今後、本格的な流行が予想されますので、ワクチン接種、咳エチケットや外出後の手洗いなどの感染予防を心がけましょう。
また、適度な湿度の保持、十分な休養とバランスのとれた栄養摂取、人ごみを避けるなどの対策も有効です。

・感染性胃腸炎の定点当たり報告数は、第 47 週 10.6 人から第 48週 13.8 人と増加しました。
11 月 25 日付けで、「ノロウイルス食中毒注意報」が発令されています。
感染予防のため、液体せっけんを使った手洗いを十分に行い、患者の嘔吐物やふん便を処理する際には、使い捨ての手袋とマスクを着用しましょう。

・つつが虫病の届出が第 48 週に 1 例(四国中央保健所管内在住)ありました。この疾患は、病原体を保有するツツガムシ(ダニの一種)に刺されることで感染します。
ツツガムシのふ化の時期(10 月から 12 月)に感染のリスクが高まりますので、野山や畑、草むらなどに入る場合は、十分注意しましょう。

【愛媛県感染症情報センターより参照】
(平成28年12月9日更新)