2016年06月24日

今週の注目感染症 平成28年・24週(6月13日~6月19日)

・ヘルパンギーナ
ヘルパンギーナの定点当たり報告数は、第 23 週0.6 人から第 24 週1.5 人と増加しました。地域別にみると、 今治保健所、宇和島保健所でやや多くなっています。この疾患は、患者の鼻やのどの分泌物、便などに排出さ れるウイルスが、経口・飛沫・接触などによりヒトからヒトに感染します。例年夏を中心に流行しますので、 手洗いを励行するとともに、タオルやコップの共用は避けるなど、感染予防に努めましょう。

・重症熱性血小板減少症候群(SFTS)
重症熱性血小板減少症候群(SFTS)の届出が 1例(八幡浜保健所管内在住の 70 歳代男性、県内累計 22 例、第 25 週報告分、6月21 日公表済み)ありました。また、

・日本紅斑熱
日本紅斑熱の届出が 1例(宇和島保健所管内在住)あり ました。2例ともに、マダニの刺し口が確認されました。野山、畑、草むらなどに入る場合は、肌が露出しない 服装(長袖、長ズボン、足を完全に覆う靴、帽子、手袋等の着用)を心がけ、マダニに効果のある防虫スプレ ーを使用するなど、マダニに咬まれないよう十分注意しましょう。また、上着類を家の外で脱ぐなどマダニを 持ち込まないようにするとともに、すぐに入浴してマダニに咬まれていないか確認しましょう。マダニに咬ま れた場合は、無理に引き抜こうとせず、医療機関(皮膚科)で処置してもらいましょう。

・侵襲性肺炎球菌感染症
侵襲性肺炎球菌感染症の届出が 1 例ありました。本疾患は主に小児及び高齢者でみられ、重い後遺症を残す ことがあります。予防にはワクチンの接種が有効です。予防接種を希望される方は、お住いの市町の予防接種 担当課へお問い合わせください。



【愛媛県感染症情報センターより参照】
(平成28年6月24日更新)