2016年10月17日

今週の注目感染症 平成28年・36・37・38 週週(9月5日~9月25日)

・RSウイルス感染症
RS ウイルス感染症の定点当たり報告数は、第36 週0.7 人から第37 週1.0 人、第38 週1.0 人と増加しました。地域別にみると、四国中央保健所、西条保健所、中予保健所で比較的多い状態です。この疾患は、例年秋になると患者数が増加しますので、外出後の手洗いを励行するとともに、咳やくしゃみなどの症状がある人はマスクを着用するなど感染予防に努めましょう。

・結核
結核の届出が 40 例ありました。そのうちの多くは、西条保健所管内の医療機関での集団感染に関連する事例です。本疾患の初期症状は風邪と似ていますが、咳、痰、微熱などが 2 週間以上長引くのが特徴です。結核菌を排菌している人と狭い空間を共有し、結核菌を吸い込むことで感染の危険性が高まります。県内で新たに登録される患者は、65 歳以上が 7 割以上を占めています。早期発見のために、市町が行っている結核の住民健診(原則 65 歳以上が対象)などを毎年受診し、健康管理に努めましょう。また、乳幼児が結核に感染すると重症化しやすいので、生後 1 歳までにワクチン(BCG)を接種しましょう。

・日本紅斑熱
日本紅斑熱の届出が 1 例(八幡浜保健所管内在住)ありました。マダニが媒介する感染症ですので、マダニに 咬まれないよう十分注意しましょう。

【愛媛県感染症情報センターより参照】
(平成28年9月30日更新)