2017年08月07日

今週の注目感染症 平成29年 第29・30週(7月17日~7月30日)

・RS ウイルス感染症の定点当たり報告数は、第 29 週 1.1 人から第 30 週 1.9 人と増加し、過去 10 年の同時期と比較するとかなり多い状態です。
この疾患は、2 歳以下の乳幼児を中心に流行し、発熱や鼻汁、咳などが主な症状です。
感染予防のため、咳などの症状がある人はマスクを着用するとともに、外出後や食事の前には、液体せっけんを使った手洗いを励行しましょう。

・手足口病の定点当たり報告数は、第 28 週 12.7 人から第 29 週 12.0 人、第 30 週 11.2 人と 2 週連続で減少しましたが、宇和島保健所を除く各保健所で多発していますので、引き続き注意しましょう。

・ヘルパンギーナの定点当たり報告数は、第 29 週 2.1 人、第 30 週 2.2 人と横ばいで推移していますが、八幡浜保健所で多発しています。
これらの疾患は、基本的には予後良好ですが、まれに髄膜炎や脳炎などを併発することがあります。
感染予防のため、手洗いを励行するとともにタオルやコップの共用は避けましょう。

・日本紅斑熱の届出が 1 例(松山市保健所管内在住)ありました。本疾患は、病原体を保有するマダニに咬まれることで感染します。
マダニの活動が盛んな時期ですので、野山、畑、草むらなどに入る場合は、肌が露出しない服装(長袖、長ズボン、足を完全に覆う靴、帽子、手袋等の着用)を心がけ、マダニに効果のある防虫スプレー(DEET 含有)を使用するなど、マダニに咬まれないよう十分注意しましょう。
また、マダニに咬まれた場合は、無理に引き抜こうとせず、医療機関(皮膚科等)で処置してもらいましょう。

【愛媛県感染症情報センターより参照】
(平成29年8月4日更新)