2017年08月29日
今週の注目感染症 平成29年 第31・32・33 週 (7月31日〜8月20日)
・RS ウイルス感染症の定点当たり報告数は、第31 週3.2人から第32週3.5 人、第33週3.3人と横ばいですが、
過去 10 年の同時期と比較するとかなり多い状態で推移しています。
この疾患は、2 歳以下の乳幼児を中心に流行し、発熱や鼻汁、咳などが主な症状ですが、時に肺炎などを起こすことがあります。
感染予防のため、咳などの症状がある人はマスクを着用して、乳幼児と接するようにしましょう。
また、手すり、おもちゃなど乳幼児の手が触れる場所や物をアルコールや塩素系の消毒剤でこまめに消毒するとともに、液体せっけんを使った手洗いを励行しましょう。
・手足口病の定点当たり報告数は、第 31 週 9.5 人から第 32 週 5.8 人、第 33 週 4.9 人と減少しましたが、四国中央保健所、松山市保健所、中予保健所で多発しています。
この疾患は、患者の鼻やのどの分泌物のほか、便、水疱内容物によって感染が広がります。
感染予防のため、手洗いを励行するとともにタオルやコップの共用は避けましょう。
・風しんの届出が 1 例ありました。この疾患は、感染力が極めて強く、感染予防には予防接種が有効です。
妊娠初期の女性が感染すると、生まれてくる子どもが先天性風しん症候群(主症状は難聴、心疾患、白内障など)を起こすことがあり、特に注意が必要です。
妊娠を希望する女性やその配偶者などの同居者は、風しんに対する免疫があるかどうかの抗体検査を無料で受けることができますので、各保健所にお問い合わせください。
【愛媛県感染症情報センターより参照】
(平成29年8月25日更新)