2017年10月06日

今週の注目感染症 平成29年 第38・39 週 (9月18日〜10月1日)

・RS ウイルス感染症の定点当たり報告数は、第 38 週 4.8 人、第 39 週 4.6 人と横ばいですが、過去 10 年間の同時期と比較するとかなり多い状態が続いています。この疾患は、発熱や鼻汁、咳が主な症状ですが、時に肺炎などを起こすことがあります。感染経路は、咳やくしゃみなどによる飛沫感染と、ウイルスの付着した手指や物を介した接触感染です。感染予防のため、症状がある方はマスクを着用して、乳幼児と接するようにしましょう。
また、手すり、おもちゃなど乳幼児の手が触れる場所や物をアルコールや塩素系の消毒剤でこまめに消毒するとともに、液体せっけんを使った手洗いを励行しましょう。

・手足口病の定点当たり報告数は、第 38 週 3.4 人、第 39 週 3.6 人と横ばいです。地域別にみると今治保健所、八幡浜保健所で多発し、松山市保健所、中予保健所、宇和島保健所で多くなっています。感染予防のため、手洗いを励行するとともにタオルやコップの共用は避けましょう。

・日本紅斑熱の届出が 1 例(宇和島保健所管内在住)ありました。マダニに咬まれないよう注意しましょう。

・侵襲性肺炎球菌感染症の届出が 1 例ありました。この疾患は、主に気道の分泌物に含まれる肺炎球菌による感染症で、唾液などを通じて飛沫感染し、敗血症や髄膜炎など重症化することがあります。感染予防には、小児及び高齢者を対象とした予防接種が有効ですので、予防接種(定期)を希望される方は、お住いの市町の担当課へお問い合わせください。

【愛媛県感染症情報センターより参照】
(平成29年10月6日更新)