2018年12月21日
今週の注目感染症 平成30年 第49・50週 (平成30年12月3日~12月16日)
・インフルエンザの定点当たり報告数は、第 49 週 0.6 人から第 50 週 1.7 人と増加し、今シーズン(9 月 3 日から)初めて流行開始の目安である 1.0 人を上回りました。
地域別にみると、八幡浜保健所で第 49 週 0.3 人から第 50 週 6.6 人と急増しています。
学校等における集団発生(学級閉鎖等)の報告はありませんでした。
第 50週のウイルスの型別は、判明した症例のすべてが A 型でした。
流行期に入りましたので、ワクチン接種、咳エチケットや外出後の手洗いなどの感染予防を心がけ、症状のある方は、早めに医療機関を受診しましょう。
また、適度な湿度の保持、十分な休養とバランスのとれた栄養摂取、人ごみを避けるなどの対策も有効です。
・感染性胃腸炎の定点当たり報告数は、第 49 週 9.9 人から第 50 週 9.1 人と減少しましたが、今治保健所、松山市保健所ではやや多い状態です。
感染予防のため、調理・食事の前、トイレの後は液体せっけんと流水で十分に手を洗いましょう。
また、患者の嘔吐物やふん便を処理する際は、使い捨てのガウン(エプロン)、手袋、マスクを着用しましょう。
・侵襲性肺炎球菌感染症の届出が 3 例(第 48 週分含む)ありました。
この疾患は、主に小児や高齢者でみられ、肺炎球菌が通常無菌部位である血液や髄液に入り込み、敗血症や髄膜炎を引き起こし重症化することがあります。
感染予防にはワクチンの接種が有効ですので、希望される方はお住まいの市町の予防接種担当課へお問い合わせください。
【愛媛県感染症情報センターより参照】
(平成30年12月21日更新)