2018年09月14日
今週の注目感染症 平成30年 第34・35・36週 (平成30年8月20日~9月9日)
・RS ウイルス感染症の定点当たり報告数は、第34 週3.4 人から第35 週5.2 人と急増し、第36 週は5.0 人と多い状態で推移しています。
特に、今治保健所で多い状態です。
昨年同様、早い時期からの増加となり、過去10 年間の同時期では、昨年に次ぎ二番目に多い状態です。
この疾患は、2 歳以下の乳幼児を中心に流行し、発熱や鼻汁、咳などが主な症状ですが、時に肺炎などをおこすことがあります。感染予防のため、液体せっけんと流水での手洗いを励行し、咳やくしゃみなどの症状がある方はマスクを着用しましょう。
・手足口病の定点当たり報告数は、第34 週4.2 人、第35 週4.6 人、第36 週3.9 人と多い状態です。
地域別にみると、中予保健所、八幡浜保健所で多発し、今治保健所、松山市保健所で多く、西条保健所ではやや多い状態です。
この感染症は、患者の鼻やのどの分泌物のほか、便、水疱内容物などによって感染が広がります。
感染予防のため、液体せっけんと流水での手洗いを励行し、タオルやコップの共用は避けましょう。
・腸管出血性大腸菌感染症の届出が8 例ありました。
この感染症の原因菌は、ベロ毒素を産生する病原大腸菌で、この菌に汚染された食物などを経口摂取することによって感染します。
少量の菌でも感染し、重症化することがありますので、小児や高齢者など抵抗力の弱い方は、特に注意してください。
下痢、腹痛、血便などの症状がある場合は、早めに医療機関を受診してください。
食肉を使った料理をする際は、肉の中心部まで十分に加熱(75℃で1 分間以上)し、加熱不十分な肉料理は食べないようにしましょう。
【愛媛県感染症情報センターより参照】
(平成30年9月14日更新)