2018年03月12日

今週の注目感染症 平成30年 第8・9週(平成30年2月19日~3月4日)

・インフルエンザの定点当たり報告数は、第 8 週 29.0 人から第 9 週 23.0 人と減少しましたが、警報レベル(基準値:定点当たり 30 人以上、継続は 10 人以上)が継続しています。
地域別にみると、西条保健所を除く各保健所では前週より報告数が減少しましたが、県内全ての保健所において警報レベルが続いています。
迅速検査の結果は、第 9 週にウイルスの型別が判明した症例のうち A 型が 14.0%、B 型が 86.0%でした。
学校等における集団発生(学級閉鎖等)の報告は第 8 週に 18 施設、第 9 週に 10 施設ありました。
感染予防・感染拡大防止のため、咳エチケットや外出後の手洗いなどを心がけ、症状がある方は早めに医療機関を受診しましょう。

・A 群溶血性レンサ球菌咽頭炎の定点当たり報告数は、第 8 週 2.8 人から第 9 週 3.7 人と増加しています。
地域別にみると、今治保健所で多発し、中予保健所で多くなっています。
本疾患は、冬季と春から初夏にかけて増加する傾向がありますので、うがい、手洗いを励行し感染予防に努めましょう。

・梅毒の届出が 7 例ありました。
2018 年の県内の届出数は 12 例となり、感染症法が施行された 1999 年以降最多となった昨年同時期の 3 倍となっています。
この疾患の原因菌は梅毒トレポネーマで、大部分は性行為により感染します。
感染約 3 週間後の早期には、感染部位のしこりやリンパ節の腫れなどの症状がみられますが、その後軽快する時期があり、発見の遅れにつながる場合があります。
感染予防に対する正しい知識を持つとともに、早期発見のため、各保健所で実施している電話相談や無料・匿名検査をご利用ください。

【愛媛県感染症情報センターより参照】
(平成30年3月9日更新)