2017年06月09日

今週の注目感染症 平成29年 第21・22週(5月22日~6月4日)

・インフルエンザの定点当たり報告数は、第 21 週 0.8 人から第 22 週 0.6 人とさらに減少しました。
学校等における集団発生(学級閉鎖等)の報告は、第 21 週に 1 施設からありましたが第 22 週にはなく、県下全域で終息
に向かっていると思われます。

・咽頭結膜熱の定点当たり報告数は、第 21 週 0.9 人から第 22 週 0.5 人と減少しましたが、今治保健所でやや多くなっています。
また、手足口病の定点当たり報告数は、第 21 週 2.1 人から第 22 週 2.4 人と増加し、西条保健所、今治保健所、松山市保健所ではやや多い状態です。
これらの疾患は夏を中心に流行しますので、感染予防のため、手洗いを励行するとともに、タオルやコップの共用は避けましょう。

・感染性胃腸炎の定点当たり報告数は、第 21 週 9.9 人から第 22 週 8.7 人と減少しましたが、西条保健所でやや多くなっています。
病原体としては、ロタウイルスが多く検出されています。調理・食事の前、トイレの後は、液体せっけんを使った手洗いを十分に行い、感染予防に努めましょう。

・日本紅斑熱の届出が 2 例(ともに松山市保健所管内在住)ありました。
梅毒の届出が 2 例ありました。2017 年の県内の届出数は 10 例となり、感染症法が施行された 1999 年以降最多となった昨年同時期(5 例)の 2 倍となっています。
全国的にも第 21 週の速報値において 1,900 例を超え、同様に最多となった昨年の同時期(1,514 例)を上回っています。
感染予防に対する正しい知識を持つとともに、早期発見のため、各保健所で実施している電話相談や無料・匿名検査をご利用ください。

【愛媛県感染症情報センターより参照】
(平成29年6月9日更新)