2022年08月19日

今週の注目感染症
第31週・32週
(2022年8月1日~2022年8月14日)

-新型コロナウイルス感染症に関するお知らせ-
 県内の新型コロナウイルス検査の陽性者数は第31週12,137人から第32週14,958人と急増しています。
県では、保健・医療のひっ迫回避と感染回避の更なる徹底により重症化リスクの高い方を守るため、8 月9 日に「愛媛県BA.5対策強化宣言」を発出しました(8 月31 日まで)。
帰省等で普段顔を合わせない方との会食や混雑する場所への出入り等、感染リスクが高い行動を取った方は、体調管理に十分注意し、高齢者など重症化しやすい人への接触を控えましょう。
また、医療機関を受診する場合は、かかりつけ医等の身近な医療機関や「受診相談センター(089-909-3483)」へ事前に電話相談し、案内に従って受診してください。
なお、症状が軽い場合は、できる限り平日・日中に受診するなど、適正な受診をお願いします。

『愛媛県ホームページ 新型コロナウイルス感染症に関する情報』
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発生動向の概況
 RS ウイルス感染症の定点当たり報告数は、第31 週4.0 人から第32 週3.0 人と減少しましたが、宇和島保健所を除く県内全域で多い状況です。
この疾患は、乳幼児を中心に流行し、発熱や鼻汁、咳など軽いかぜ様症状がみられますが、生後6 ヶ月未満の乳児が感染すると、細気管支炎や肺炎等の重篤な症状を起こすことがあります。
日常的に乳児に接する方で咳等の症状がある場合は、マスクを着用し可能な限り乳児との接触を避けましょう。
 手足口病の定点当たり報告数は、第31 週0.4 人、第32 週0.3 人と横ばいで推移していますが、西条保健所を除く県内全域で散発しています。
7 月以降、全国各地で増加していることから、今後、県内でも増加する可能性があります。
この疾患は乳幼児を中心に流行し、患者の鼻やのどの分泌物のほか、便、水疱内容物などによって感染が広がります。
感染予防のため、液体せっけんと流水での手洗いを励行するとともに、タオルやコップの共用は避けましょう。
 重症熱性血小板減少症候群(SFTS)の届出が1 例(宇和島保健所管内在住)ありました。
この疾患はマダニが媒介する感染症で、マダニの活動が活発となる春から秋にかけて患者が多くなる傾向があります。
マダニの生息場所である野山や畑、草むらなどに入る際は、肌が露出しない服装を心がけ、マダニに効果のある防虫スプレー(ディート含有)を使用するなどマダニに咬まれないよう十分注意しましょう。
咬まれた場合は、絶対にマダニを引き抜かず、そのままの状態で医療機関(皮膚科等)を受診し、処置してもらいましょう。

【愛媛県感染症情報センターより参照】
(2022年8月19日更新)