2019年01月25日

今週の注目感染症 平成31年 第2・3週 (平成31年1月7日~1月20日)

・インフルエンザの定点当たり報告数は、第2 週28.5 人から第3 週47.9 人と急増し、県全体で警報レベル(基準値:定点当たり30 人以上、継続は10 人以上)となり、県内全ての保健所においても警報レベルとなっています。
迅速検査の結果は、第3 週にウイルスの型別が判明した症例のうちA 型が99.9%でした。
学校等における集団発生(学級閉鎖等)の報告は第2 週に1 施設、第3 週に21 施設からありました。
本格的な流行期に入り、今後さらなる患者数の増加が懸念されますので、感染予防・感染拡大防止のため、咳エチケットや外出後の手洗いなどを心がけるとともに、適度な湿度の保持、十分な休養とバランスのとれた栄養摂取、人ごみを避けるなどの対策に努め、症状がある方は早めに医療機関を受診しましょう。

・感染性胃腸炎の定点当たり報告数は、第2 週11.9 人から第3 週13.4 人と増加しました。
地域別にみると、西条保健所で多発、四国中央保健所、松山市保健所、中予保健所でやや多い状態です。
感染予防のため、調理・食事の前、トイレの後は液体せっけんと流水で十分に手を洗いましょう。
また、患者の嘔吐物やふん便を処理する際は、使い捨てのガウン(エプロン)、手袋、マスクを着用しましょう。

・百日咳の届出が15 例(第52 週、第1 週分含む)ありました。
この疾患は百日咳菌によっておこる急性の気道感染症です。
主な症状は長期間続く咳で、感染力が強く、生後 6 ヶ月未満の乳児が感染すると重症化する場合があります。
家庭内感染をおこしている例もみられますので、特に乳児がいる家庭は早めに医療機関を受診するなど、感染防止に努めましょう。
また、予防にはワクチンの定期接種が有効ですので、詳しくはお住まいの市町予防接種担当課へお問い合わせください。

【愛媛県感染症情報センターより参照】
(平成31年1月25日更新)