2017年02月17日

今週の注目感染症 平成29年 第4・5週(1月23日~2月5日)

・インフルエンザの定点当たり報告数は、第 3週29.4 人から第 4週38.3 人、第 5週40.8 人と増加しました。第 4 週には、県全体で警報レベル(基準値:定点当たり 30 人以上、継続は 10 人以上)となり、大きな流行が続いています。地域別にみると、西条保健所、今治保健所、松山市保健所で警報レベルです。学校等における集 団発生(学級閉鎖等)の報告は、第 4週35 施設、第 5週48施設と増加しました。ウイルスの型別は、A型が主流です。感染予防・感染拡大防止のため、咳エチケット、外出後や食事の前の手洗いなどを心がけましょう。 また、症状のある方は、早めに医療機関を受診しましょう。

・感染性胃腸炎の定点当たり報告数は、第4週10.2 人から第 5週9.6 人とやや減少しました。地域別にみると、 西条保健所、八幡浜保健所でやや多い状態です。引き続き、感染予防に努めましょう。

・流行性耳下腺炎(おたふくかぜ)の定点当たり報告数は、第 4週1.6 人から第 5週2.2 人と増加しました。西条 保健所、八幡浜保健所で多い状態です。この疾患は、ムンプスウイルスによる感染症で、片側あるいは両側の唾液 腺の腫脹、疼痛、発熱を主症状とし、飛沫・接触により感染します。不顕性感染が 3分の 1程度認められ、発症しても通常は 1~2週間で回復しますが、無菌性髄膜炎などの合併症を起こすことがありますので注意が必要です。有効な予防法は予防接種で、任意予防接種として 1歳以上で接種することができます。


【愛媛県感染症情報センターより参照】
(平成29年2月10日更新)