2018年03月23日
今週の注目感染症 平成30年 第10・11週(平成30年3月5日~3月18日)
・インフルエンザの定点当たり報告数は、第 10 週 14.5 人から第 11 週 12.0 人と減少しましたが、警報レベル(基準値:定点当たり 30 人以上、継続は 10 人以上)が継続しています。
地域別にみると、西条保健所、今治保健所、松山市保健所では引き続き警報レベルとなっています。
迅速検査の結果は、第 11 週にウイルスの型別が判明した症例のうち A 型が 18.0%、B 型が 82.0%でした。
学校等における集団発生(学級閉鎖等)の報告は、第 10週に 10 施設、第 11 週に 2 施設と減少しました。
流行のピークは過ぎたと思われますが、引き続き感染予防・感染拡大防止のため、咳エチケットや外出後の手洗いなどを心がけ、症状がある方は早めに医療機関を受診しましょう。
・感染性胃腸炎の定点当たり報告数は、第 10 週 6.7 人から第 11 週 7.3 人と増加しました。
感染予防のため、調理・食事の前、トイレの後は液体せっけんと流水で十分に手を洗いましょう。
・A 型肝炎の届出が 1 例ありました。
本疾患は、A 型肝炎ウイルスによる感染症で、2~6 週間の潜伏期間の後、38 度以上の発熱、全身倦怠感、食欲不振、筋肉痛、悪心・嘔吐、黄疸などの症状がみられます。
汚染された食品や水による経口感染が主な感染経路とされていますので、食品は十分に加熱調理(85~90℃で 90 秒間以上)するとともに、トイレの後や調理・食事の前には手を洗いましょう。
【愛媛県感染症情報センターより参照】
(平成30年3月23日更新)