2016年08月08日
今週の注目感染症 平成28年・29・30週(7月18日~7月31日)
・ヘルパンギーナ
ヘルパンギーナの定点当たり報告数は、第28 週7.2 人から第 29 週5.1 人、第30 週3.1 人と減少しましたが、 四国中央保健所、松山市保健所、中予保健所、八幡浜保健所では、依然としてやや多くなっています。
・咽頭結膜熱
咽頭結膜熱の定点当たり報告数は、第 29 週0.6 人、第 30 週0.5 人とほぼ横ばいで推移していますが、松山市保健所、中 予保健所ではやや多い状態です。夏季に流行するこれらの疾患は、患者の鼻やのどの分泌物のほか、便、水疱 内容物を介して感染が広がります。手洗いを励行し、タオルやコップの共用は避けましょう。
・梅毒
梅毒の届出が 3例ありました。2016 年の届出数は累計 10 例となり、過去 10 年で最多の年間 8例(2008 年、 2014 年)をすでに上回りました。本疾患の病原菌は梅毒トレポネーマで、大部分は性行為により感染します。 感染約 3 週間後の早期には、感染部位のしこりやリンパ節の腫れなどの症状がみられることがありますが、その 後、軽快する時期があり、発見の遅れにつながる場合があります。治療せずに放置すると、長期間の経過で脳や 心臓に重大な合併症を起こすことがありますので注意が必要です。全国的にも増加していますので、感染予防に 対する正しい知識を持つとともに、早期発見のため、県内各保健所で実施している電話相談や無料・匿名検査を ご利用ください。
・日本紅斑熱
日本紅斑熱の届出が 2 例(八幡浜保健所管内在住 1 例、宇和島保健所管内在住 1 例)ありました。マダニが 媒介する感染症ですので、マダニに咬まれないよう十分注意してください。
【愛媛県感染症情報センターより参照】
(平成28年8月5日更新)