2018年01月12日

今週の注目感染症 平成29年 第51・52週・平成30年 第1週(平成29年12月18日~平成30年1月7日)

今回の報告期間は、医療機関、学校等の年末年始の休暇を含んでいます。
・インフルエンザの定点当たり報告数は、第 51 週 20.1 人、第 52 週 23.4 人、2018 年第 1 週 18.3 人と県全体で注意報レベル(基準値:定点当たり 10 人以上)が継続しています。
地域別にみると、今治保健所と宇和島保健所で引き続き警報レベル(基準値:定点当たり 30 人以上、継続は 10 人以上)となっており、宇和島保健所では第52 週 30.7 人から第 1 週 58.3 人と急増しています。
また、四国中央保健所、西条保健所、八幡浜保健所では注意報レベルです。
迅速検査の結果は、第1週にウイルスの型別が判明した症例のうちA型が72.3%、B型が27.7%でしたが、宇和島保健所では A 型が 57.4%、B 型が 42.6%と B 型の割合が高くなっています。
学校等における
集団発生(学級閉鎖等)の報告は第 51 週に 20 施設、第 52 週に 1 施設からありました。
今後、学校等の集団生活の再開に伴い、更なる患者数の増加が懸念されますので、感染予防・感染拡大防止のため、咳エチケットや外出後の手洗いなどを心がけ、症状がある方は、早めに医療機関を受診しましょう。
・感染性胃腸炎の定点当たり報告数は、第 51 週 13.4 人、第 52 週 11.9 人、第 1 週 5.2 人でした。例年、患者数が増加する時期ですので、引き続き感染予防を心がけてください。
・侵襲性肺炎球菌感染症の届出が 3 例ありました。
この疾患は、主に小児や高齢者でみられ、肺炎球菌が通常無菌部位である血液や髄液に入り込み、敗血症や髄膜炎を引き起こし重症化することがあります。
感染予防にはワクチンの接種が有効ですので、希望される方はお住まいの市町の予防接種担当課へお問い合わせください。

【愛媛県感染症情報センターより参照】
(平成30年1月12日更新)