2017年05月15日
今週の注目感染症 平成29年 第16・17・18週(4月17日~5月7日)
●インフルエンザ
インフルエンザの定点当たり報告数は、第 16 週 2.8 人から第 17 週 1.5 人、第 18 週 1.0 人と減少しています。
学校等における集団発生(学級閉鎖等)の報告は、第 16 週 4 施設、第 17 週 1 施設からありました。ウイルス
の型別は、B 型の割合が第 16 週 42.8%から第 17 週 58.3%と増加しました。感染予防のため、引き続き咳エチ
ケットや外出後の手洗いなどを心がけ、症状のある方は、早めに医療機関を受診しましょう。
●手足口病
手足口病の定点当たり報告数は、第16 週 1.1 人から第 17 週 1.4 人、第 18 週 0.8 人とほぼ横ばいの状態です。
地域別にみると、西条保健所で多くなっています。手洗いを励行するとともに、タオルやコップの共用は避け
るなど、感染予防に努めましょう。
●E型肝炎
E 型肝炎の届出が 2 例ありました。感染経路は経口感染であり、E 型肝炎ウイルスに汚染された食物などの
摂取により感染することが多いとされています。豚レバーを含む豚肉や、シカ、イノシシなどの野生動物の肉
(内臓を含む)は、生で食べないようにし、食べる場合は中心部まで火が通るよう十分に加熱しましょう。
●重症熱性血小板減少症候群(SFTS)
重症熱性血小板減少症候群(SFTS)の今年初めての届出が 1 例(宇和島保健所管内在住の 60 歳代男性、県内
累計 23 例、第 19 週報告分、5 月 10 日公表済み)ありました。春から秋にかけてマダニの活動が活発になりま
す。野山、畑、草むらなどに入る場合は、肌が露出しない服装(長袖、長ズボン、足を完全に覆う靴、帽子、
手袋等の着用)を心がけ、マダニに効果のある防虫スプレー(DEET 含有)を使用するなど、マダニに咬まれ
ないよう十分注意しましょう。また、マダニに咬まれた場合は、無理に引き抜こうとせず、医療機関(皮膚科)
で処置してもらいましょう。各保健所で相談窓口を開設していますのでご利用ください。
【愛媛県感染症情報センターより参照】
(平成29年5月10日更新)