2018年10月26日

今週の注目感染症 平成30年 第41・42週 (平成30年10月8日~10月21日)

・手足口病の定点当たり報告数は、第 41 週、第 42 週ともに 2.3 人と横ばいで推移しています。
地域別にみると、松山市保健所で多く、西条保健所、今治保健所でやや多い状態です。

・ヘルパンギーナの定点当たり報告数は、第 41 週 0.5 人から第 42 週 1.1 人と増加し、今治保健所でやや多い状態です。
これらの感染症は、患者の鼻やのどの分泌物のほか、便、水疱内容物などによって感染が広がります。
感染予防のため、液体せっけんと流水での手洗いを励行し、タオルやコップの共用は避けましょう。

・日本紅斑熱の届出が 1 例(宇和島保健所管内在住)ありました。
防虫スプレー(DEET 含有)を使用するなど、マダニに咬まれないよう注意しましょう。

・風しんの届出が 1 例ありました。
全国では 2018 年第 41 週までの患者報告数が 1,289 例となり、昨年(93 例)の約 14 倍の報告数となりました。
このうち男性は 1,062 例で、30~40 歳代が 63%を占め、女性は 227 例で、20~30 歳代が 59%を占めています。
患者の多くはワクチン接種歴がないか不明となっています。
この疾患は、発熱、発疹、リンパ節の腫れが主な症状で、免疫のない女性が妊娠初期に感染すると、生まれてくる子どもが先天性風しん症候群(難聴、心疾患、白内障など)を発症することがありますので、注意が必要です。
予防にはワクチンの接種が有効ですので、この機会に予防接種(有料)を受けましょう。
なお、愛媛県在住の方は、妊娠を希望する女性やその配偶者などの同居者に限り、免疫状態を調べる抗体検査を無料で受けることができます。
気になる方は県内各保健所へご相談ください。

【愛媛県感染症情報センターより参照】
(平成30年10月26日更新)