2017年06月28日
今週の注目感染症 平成29年 第23・24週(6月5日~6月18日)
・咽頭結膜熱の定点当たり報告数は、第 23 週 0.7 人から第 24 週 0.5 人とやや減少しましたが、今治保健所でやや多い状態が続いています。
また、手足口病の定点当たり報告数は、第 23 週 2.7 人から第 24 週 3.1 人と増加しました。
地域別にみると四国中央保健所、西条保健所で多発しています。
夏季に流行するこれらの疾患は、患者の鼻やのどの分泌物のほか、便、水疱内容物によって感染が広がります。
感染予防のため、手洗いを励行するとともに、タオルやコップの共用は避けましょう。
・感染性胃腸炎の定点当たり報告数は、第 23 週 8.7 人から第 24 週 9.6 人と増加しました。
病原体としては、ロタウイルスが多く検出されており、基幹定点医療機関からのロタウイルス胃腸炎の報告もみられています。
調理と食事の前、トイレの後は、液体せっけんを使った手洗いを十分に行い、感染予防に努めましょう。
・日本紅斑熱の届出が 1 例(宇和島保健所管内在住)ありました。
・梅毒の届出が 5 例ありました。2017 年の県内の届出数は 15 例となり、感染症法が施行された 1999 年以降最多となった昨年同時期(7 例)の 2.1 倍となっています。
本年に届出のあった 15 例の性別内訳は、男性 13 例、女性 2 例で男性が多く、男性での年齢層は 30~40 歳代が 10 例と 75%以上を占めています。
感染予防に対する正しい知識を持つとともに、早期発見のため、各保健所で実施している電話相談や無料・匿名検査をご利用ください。
また、梅毒に感染したと分かった場合は、周囲で感染の可能性のある方(パートナー等)も一緒に検査を受けることも重要です。
(県ホームページ「梅毒の報告数が増えています」をご参照ください。)
【愛媛県感染症情報センターより参照】
(平成29年6月23日更新)