2018年06月29日
今週の注目感染症 平成30年 第 24・25 週 (平成30年6月11日~6月24日)
・咽頭結膜熱の定点当たり報告数は、第 24 週 0.7 人、第 25 週 0.9 人と横ばいで推移しており、地域別にみると今治保健所で多発しています。
・手足口病の定点当たり報告数は、第 24 週 0.5 人から第 25 週 0.8 人と増加しています。
・ヘルパンギーナの定点当たり報告数は、第 24 週 1.0 人から第 25 週 1.6 人と増加し、地域別にみると西条保健所で多く、中予保健所でやや多い状態です。夏季に流行するこれらの感染症は、患者の鼻やのどの分泌物のほか、便、水疱内容物などによって感染が広がります。
感染予防のため、液体せっけんと流水での手洗いを励行するとともに、タオルやコップの共用は避けましょう。
・後天性免疫不全症候群の届出が 1 例、梅毒の届出が 5 例ありました。
これらの疾患は、性行為での感染がほとんどです。
感染予防に対する正しい知識を持つとともに、早期発見のため、不安のある方は県内各保健所で実施している電話相談や無料・匿名検査をご利用ください。
・百日咳の届出が 8 例(第 23 週分含む)ありました。
この疾患は百日咳菌によっておこる急性の気道感染症です。
主な症状は長期間続く咳で、感染力が強く、生後 6 ヶ月未満の乳児が感染すると重症化する場合があります。
予防にはワクチンの定期接種が有効です。
また、成人の方は感染しても症状が軽く、感染に気付かずワクチン未接種の乳児の感染源になることがあります。
咳が長引く場合は早めに医療機関を受診しましょう。
【愛媛県感染症情報センターより参照】
(平成30年6月29日更新)