2017年01月13日

今週の注目感染症 平成28年 51・52・1週(12月19日~1月8日)

今回の報告期間には、年末年始の休暇を含んでいます。

・インフルエンザの定点当たり報告数は、2016 年第 51 週 6.9 人、第 52 週 7.6 人、2017 年第 1 週 10.3 人と増加し、今シーズン初めて県全体で注意報レベル(基準値:定点当たり 10 人以上)となりました。
地域別にみると、西条保健所に加え、第 51 週に今治保健所、第 52 週に宇和島保健所、第 1 週に四国中央保健所が注意報レベルとなりました。
また、その他の保健所でも報告数の増加がみられます。ウイルスの型別は、A 型が主流です。
学校等における集団発生(学級閉鎖等)の報告は、第 51 週に 3 施設からありました。今後、学校等の集団生活の再開に伴い、更なる患者数の増加が懸念されるので、感染予防・感染拡大防止のため、咳エチケットや外出後の手洗いなどを心がけ、症状がある方は、早めに医療機関を受診しましょう。
また、適度な湿度の保持、十分な休養とバランスのとれた栄養摂取、人ごみを避けるなどの対策も有効です。

・感染性胃腸炎の定点当たり報告数は、第 51 週 23.4 人、第 52 週 14.8 人、第 1 週 9.5 人と減少しましたが、西条保健所、八幡浜保健所では、依然としてやや多い状態です。
感染予防のため、外出後や調理・食事の前、トイレの後は、液体せっけんと流水でしっかりと手を洗いましょう。
また、患者の嘔吐物やふん便を処理する際は、使い捨てのガウン(エプロン)、手袋、マスクを着用しましょう。

・侵襲性肺炎球菌感染症の届出が 1 例ありました。
この疾患は主に小児や高齢者でみられ、肺炎や髄膜炎などの重い合併症を起こすことがあります。
予防にはワクチンの接種が有効です。
予防接種を希望される方は、お住いの市町の予防接種担当課へお問い合わせください。

【愛媛県感染症情報センターより参照】
(平成29年1月13日更新)