2016年10月17日
今週の注目感染症 平成28年 39・40週(9月26日~10月9日)
・RSウイルス感染症
RS ウイルス感染症の定点当たり報告数は、第 39 週 1.4 人から第 40 週 2.9 人と増加しました。地域別にみると、四国中央保健所、西条保健所で多発しています。全国的には 8 月中旬から患者報告数が増加し始め、9 月以降もさらに増加しています。この疾患は、2 歳以下の乳幼児を中心に流行し、発熱や鼻汁、咳などが主な症状ですが、時に肺炎などを起こすことがあります。感染経路は、咳やくしゃみなどによる飛沫感染と、ウイルスの付着した手指や物を介した接触感染です。感染予防のため、咳などの症状がある人はマスクの着用を心がけましょう。また、手すり、おもちゃなど乳幼児の手が触れる場所や物をアルコールなどの消毒剤でこまめに消毒するとともに、液体せっけんを使用した手洗いを励行しましょう。
・手足口病
手足口病の定点当たり報告数は、第 38 週 0.8 人から第 39 週 1.6 人、第 40 週 2.5 人と増加しました。例年の流行時期は過ぎていますが、特に、中予地区で多くなっています。感染予防のため、手洗いを励行するとともに、タオルやコップの共用は避けましょう。
・日本紅斑熱
日本紅斑熱の届出が 1 例(宇和島保健所管内在住)ありました。本疾患は、マダニが媒介する感染症ですので、マダニに咬まれないよう十分に注意しましょう。
・梅毒
梅毒の届出が 2 例(第 38 週 1 例、第 39 週 1 例)ありました。感染予防に対する正しい知識を持つとともに、早期発見のため、県内各保健所で実施している電話相談や無料・匿名検査をご利用ください。
【愛媛県感染症情報センターより参照】
(平成28年10月14日更新)