2019年09月20日
今週の注目感染症 令和元年 第36・37週 (令和元年9月2日~9月15日)
・インフルエンザの定点医療機関からの患者報告数は、第36 週16 例(A 型14 例、不明2 例)、第37 週41 例(A型36 例、不明5 例)と四国中央保健所、八幡浜保健所以外の保健所で散発しています。
また、第38 週に今シーズン初めての集団発生(学級閉鎖)の報告がありましたので、これからの流行期に備え、咳エチケットや外出後の手洗いなど感染予防を心がけましょう。
・RS ウイルス感染症の定点当たり報告数は、第36 週4.3 人から第37 週7.2 人と急増しました。
地域別にみると、全ての保健所で多く、特に西条保健所で多い状態です。
この疾患は、2 歳以下の乳幼児を中心に流行し、主な症状は発熱や鼻汁、咳などで、時に肺炎など重い症状をおこすことがあります。
感染拡大防止のため、液体せっけんと流水での手洗いを励行し、咳やくしゃみなどの症状がある方はマスクを着用しましょう。
・重症熱性血小板減少症候群(SFTS)の届出が1 例(今治保健所管内在住)と日本紅斑熱の届出が1 例(宇和島保健所管内在住)ありました。
これらの疾患はマダニが媒介する感染症です。
早期に適切な治療を受けることが極めて重要ですので、発熱、消化器症状、発疹などの症状が出たら、速やかに医療機関を受診しましょう。
野山や畑、草むらなどに入る場合は、肌が露出しない服装(長袖、長ズボン、足を完全に覆う靴、帽子、手袋等の着用)を心がけ、マダニに効果のある防虫スプレー(ディート含有)を使用するなどマダニに咬まれないよう十分注意しましょう。
また、野山等での作業後は入浴し、付着したダニを洗い流しましょう。
咬まれていた場合は、無理に引き抜こうとせず、医療機関(皮膚科等)で処置してもらいましょう。
【愛媛県感染症情報センターより参照】
(令和元年9月20日更新)