2018年11月09日
今週の注目感染症 平成30年 第43・44週 (平成30年10月22日~11月4日)
・インフルエンザの患者報告数は、第 43 週 18 例(A 型 11 例、不明 7 例)、第 44 週 15 例(A 型 6 例、不明 9例)となり、そのうち第 43 週 16 例、第 44 週 10 例は八幡浜保健所からの報告でした。
また、学校等における集団発生(学級閉鎖等)の報告が第 43 週に八幡浜保健所管内の 1 施設からありました。
これからの流行期に備え、ワクチン接種や咳エチケット、外出後の手洗いなど感染予防を心がけましょう。
・手足口病の定点当たり報告数は、第 43 週 2.2 人、第 44 週 2.0 人と横ばいで推移しています。
地域別にみると、今治保健所、八幡浜保健所で多く、中予保健所でやや多い状態です。
・ヘルパンギーナの定点当たり報告数は、
第 43 週 1.1 人から第 44 週 0.7 人と減少しましたが、八幡浜保健所でやや多い状態です。
これらの感染症は、患者の鼻やのどの分泌物のほか、便、水疱内容物などによって感染が広がります。
感染予防のため、液体せっけんと流水での手洗いを励行し、タオルやコップの共用は避けましょう。
・日本紅斑熱の届出が 1 例(松山市保健所管内在住)ありました。
この疾患は、マダニが媒介する感染症です。
野外で活動する機会の多い 4 月から 10 月にかけて多く発生していますが、全国では 11 月から 3 月にも患者の届出がありますので注意が必要です。
野山、畑、草むらなどに入る場合は、肌が露出しない服装(長袖、長ズボン、足を完全に覆う靴、帽子、手袋等の着用)を心がけ、マダニに効果のある防虫スプレー(DEET 含有)を使用するなど、マダニに咬まれないよう十分注意しましょう。
また、マダニに咬まれた場合は、無理に引き抜こうとせず、医療機関(皮膚科等)で処置してもらいましょう。
【愛媛県感染症情報センターより参照】
(平成30年11月9日更新)