2018年07月13日
今週の注目感染症 平成30年 第26・27 週 (平成30年6月25日~7月8日)
・咽頭結膜熱の定点当たり報告数は、第 26 週、第 27 週ともに 0.4 人と横ばいで推移しており、地域別にみると四国中央保健所、今治保健所でやや多い状態です。
・手足口病の定点当たり報告数は、第 26 週 1.7 人、第 27週 1.9 人と横ばいで、松山市保健所、中予保健所ではやや多い状態です。
・ヘルパンギーナの定点当たり報告数は、第 26 週、第 27 週ともに 1.9 人と横ばいですが、西条保健所で多く、今治保健所でやや多い状態です。
夏季に流行するこれらの感染症は、患者の鼻やのどの分泌物のほか、便、水疱内容物などによって感染が広がります。
感染予防のため、液体せっけんと流水での手洗いを励行するとともに、タオルやコップの共用は避けましょう。
・感染性胃腸炎の定点当たり報告数は、第 26 週 9.4 人から第 27 週 6.8 人と減少しました。地域別にみると西条保健所でやや多い状態です。
これから細菌が増殖しやすい高温・多湿の時期となりますので、調理や食事の前、トイレの後は、液体せっけんと流水での手洗いをしっかりと行い、感染予防に努めましょう。
・腸管出血性大腸菌感染症の届出が 3 例ありました。
この感染症の原因菌は、ベロ毒素を産生する病原大腸菌で、この菌に汚染された食物などを経口摂取することによって感染します。
少量の菌でも感染し、重症化することがありますので、小児や高齢者など抵抗力の弱い方は、特に注意してください。
下痢、腹痛、血便などの症状がある場合は、早めに医療機関を受診してください。
食肉を使った料理をする際は、肉の中心部まで十分に加熱(75℃で 1 分間以上)し、加熱不十分な肉料理は食べないようにしましょう。
・日本紅斑熱の届出が 1 例(宇和島保健所管内在住)ありました。
マダニに咬まれないよう注意しましょう。
【愛媛県感染症情報センターより参照】
(平成30年7月13日更新)