2021年05月28日

今週の注目感染症 第19週・20週 (2021年5月10日~2021年5月23日)

- 新型コロナウイルス感染症に関するお知らせ -
 愛媛県内において、5 月14 日時点で報告された新型コロナウイルス感染者は2,603 人となりました。
わずか1か月余りで1,300 人を超える感染者が確認され、いまだ収束の兆しが見えないことから、「まん延防止等重点措置(重点措置を講じるべき区域:松山市)」及び「感染対策期」が5 月31 日まで期間延長されました。
県民の皆様には、現在実践していただいている感染症対策を継続していただくとともに、加えて、路上や公園等における集団での飲酒の自粛、入浴設備等を備える施設の利用時の感染対策について御協力をお願いします。
発熱等の症状がある場合、あらかじめ、かかりつけ医等の身近な医療機関や「受診相談センター(089-909-3483)」に電話相談し、案内に従って受診してください。
詳しくは県ホームページをご確認ください。

『愛媛県ホームページ 新型コロナウイルス感染症に関する情報』
>>詳細はこちら

発生動向の概況
 A群溶血性レンサ球菌咽頭炎の定点当たり報告数は、第19週0.8人、第20週0.8人と横ばいに推移しています。
本疾患は冬季と春から初夏にかけて増加する傾向がありますので、うがいや手洗いを励行し感染予防に努めましょう。

 感染性胃腸炎の定点当たり報告数は、第19 週10.9 人から第20 週10.5 人と横ばいに推移しています。
調理・食事の前、トイレの後は液体せっけんと流水で十分に手を洗いましょう。
また、患者の嘔吐物やふん便を処理する際は、使い捨てのガウン(エプロン)、手袋、マスクを着用しましょう。

 後天性免疫不全症候群の届出が1 例、梅毒の届出が4 例(第16 週分含む)ありました。
2021 年の県内の梅毒の届出数は31 例となり、感染症法が施行された1999 年以降最多となった2019 年の同時期の届出数より多い状態です。
これらの疾患の大部分は性行為により感染しますので、感染予防に対する正しい知識を持ち、早期に検査を受けることが大切です。
また、感染したと分かった場合は、周囲で感染の可能性のある方(パートナー等)にも検査を勧め、必要に応じて一緒に治療を行うことも重要です。

【愛媛県感染症情報センターより参照】
(2021年5月28日更新)