2018年02月09日

今週の注目感染症 平成30年 第4・5週(平成30年1月22日~2月4日)

・インフルエンザの定点当たり報告数は、第 4 週 50.0 人、第 5 週 48.9 人と高い値で推移し、警報レベル(基準値:定点当たり 30 人以上、継続は 10 人以上)が継続しています。
県内全ての保健所においても、第 3 週以降、警報レベルとなっています。迅速検査の結果は、第 5 週にウイルスの型別が判明した症例のうち A 型が 20.7%、B 型が 79.3%でした。
学校等における集団発生(学級閉鎖等)の報告は第 4 週に 70 施設、第 5 週に 52 施設と多い状態です。
本格的な流行が続いていますので、感染予防・感染拡大防止のため、咳エチケットや外出後の手洗いなどを心がけるとともに、適度な湿度の保持、十分な休養とバランスのとれた栄養摂取、人ごみを避けるなどの対策に努め、症状がある方は早めに医療機関を受診しましょう。

・感染性胃腸炎の定点当たり報告数は、第 4 週 6.7 人、第 5 週 7.0 人と横ばいです。
地域別にみると、西条保健所でやや多くなっています。
感染予防のため、調理・食事の前、トイレの後は液体せっけんと流水で十分に手を洗いましょう。

・レジオネラ症の届出が 2 例ありました。
この疾患は、レジオネラ属菌に汚染された循環式浴槽水や噴水、加湿器などのエアロゾル(目に見えないほどの細かい水滴)を吸い込むことで感染し、肺炎などを発症することがありますが、ヒトからヒトへの感染はありません。
高齢者や免疫力が低下した人は、急激に重症化し死亡することがあるため、早期治療が重要です。
全身倦怠感、頭痛、筋肉痛などの初期症状が現れた場合は、早めに医療機関を受診してください。

【愛媛県感染症情報センターより参照】
(平成30年2月9日更新)