2022年09月09日

今週の注目感染症
第33週・34週・35週
(2022年8月15日~2022年9月4日)

-新型コロナウイルス感染症に関するお知らせ-
 県では重症化リスクの高い方を守るため、8 月23 日に「愛媛県BA.5 対策強化宣言」を延長するとともに「愛媛県BA.5 医療危機宣言」を発出し、より一層、保健・医療のひっ迫回避と感染回避対策の強化に取り組んでいるところです(9 月16 日まで)。
感染の機会を減らすため、人と会う予定や外出する予定の延期、会食ルールの強化(①同一テーブル4 人以下、②テーブル間の移動なし、③概ね2 時間以内)にご協力ください。
医療機関を受診する場合は、かかりつけ医等の身近な医療機関や「受診相談センター(089-909-3483)」へ事前に電話相談し、案内に従って受診してください。
なお、症状が軽い場合はできる限り平日・日中に受診するなど、適切な医療受診及び適正な救急車の利用をお願いします。

『愛媛県ホームページ 新型コロナウイルス感染症に関する情報』
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発生動向の概況
 RS ウイルス感染症の定点当たり報告数は、第33 週2.2 人、第34 週1.7 人、第35 週2.6 人でした。
地域別にみると、西条保健所、今治保健所、八幡浜保健所はほかの保健所に比べて多い状況です。
特に八幡浜保健所では第34 週0.3 人から第35 週4.0 人と急増しています。
この疾患は、乳幼児を中心に流行し、発熱や鼻汁、咳など軽いかぜ様症状がみられますが、生後6 ヶ月未満の乳児が感染すると、細気管支炎や肺炎等の重篤な症状を起こすことがあります。
日常的に乳児に接する方で咳等の症状がある場合は、マスクを着用し可能な限り乳児との接触を避けましょう。
 感染性胃腸炎の定点当たり報告数は、第33 週2.1 人、第34 週2.2 人、第35 週3.2 人でした。地域別にみると、四国中央保健所、西条保健所、松山市保健所で増加しています。
また、第34、35 週には腸管出血性大腸菌感染症も発生しています。
この疾患の原因菌はベロ毒素を産生する病原大腸菌で、激しい腹痛、水溶性下痢及び血便をおこします。
乳幼児や高齢者が感染した場合は重症化しやすく、溶血性尿毒症症候群(HUS)などの合併症を発症し死亡することもあります。
細菌が増えやすい高温多湿の気象条件では、細菌による感染性胃腸炎等が増加する傾向がありますので、調理・食事の前、トイレの後は液体せっけんと流水で十分に手を洗いましょう。
食肉を喫食する際は肉の中心部まで十分に加熱(75℃で1 分間以上)し、調理した食品は長時間室温で放置せず、早めに食べるようにしましょう。

【愛媛県感染症情報センターより参照】
(2022年9月9日更新)