2018年08月10日

今週の注目感染症 平成30年 第30・31 週 (平成30年7月23日~8月5日)

・RS ウイルス感染症の定点当たり報告数は、第 30 週 0.6 人から第 31 週 1.6 人と増加しました。
地域別にみると四国中央保健所、西条保健所、今治保健所、松山市保健所、中予保健所で多い状態です。
この疾患は、2 歳以下の乳幼児を中心に流行し、発熱や鼻汁、咳などが主な症状です。
感染予防のため、咳などの症状がある人はマスクを着用するとともに、外出後や食事の前には、液体せっけんと流水での手洗いを励行しましょう。

・手足口病の定点当たり報告数は、第 30 週、第 31 週ともに 7.4 人と多い状態で推移しており、今治保健所、松山市保健所、中予保健所、八幡浜保健所、宇和島保健所で多発しています。

・ヘルパンギーナの定点当たり報告数は、第 30 週 2.1 人、第 31 週 1.9 人と横ばいで推移しており、西条保健所で多く、四国中央保健所でやや多い状態です。
これらの感染症は、患者の鼻やのどの分泌物のほか、便、水疱内容物などによって感染が広がります。
感染予防のため、液体せっけんと流水での手洗いを励行し、タオルやコップの共用は避けましょう。

・梅毒の届出が 3 例ありました。
2018 年の県内の届出数が 41 例となり、感染症法が施行された 1999 年以降最多となった昨年の累計 40 例を上回りました。
41 例の性別内訳は、男性 25 例(昨年累計 32 例)、女性 16 例(同8 例)で、女性の年齢層は、16 例のうち 20 歳代が 7 例、30 歳代が 4 例と、20、30 歳代の女性が半数以上を占めています。
感染予防に対する正しい知識を持つとともに、早期発見のため、不安のある方は県内各保健所で実施している電話相談や無料・匿名検査をご利用ください。
また、梅毒に感染したと分かった場合は、周囲で感染の可能性のある方(パートナー等)にも検査を勧め、必要に応じて一緒に治療を行うことも重要です。

【愛媛県感染症情報センターより参照】
(平成30年8月10日更新)