2018年08月24日

今週の注目感染症 平成30年 第32・33 週 (平成30年8月6日~8月19日)

・RS ウイルス感染症の定点当たり報告数は、第 32 週 2.1 人から第 33 週 3.2 人と増加しました。
この疾患は、2歳以下の乳幼児を中心に流行し、発熱や鼻汁、咳などが主な症状ですが、時に肺炎などをおこすことがあります。
感染経路は、咳やくしゃみなどによる飛沫感染と、ウイルスの付着した手指や物を介した接触感染です。
年長児や成人などが知らないうちに乳幼児へ感染させる場合がありますので、症状がある方はマスクの着用を心がけましょう。
また、手すり、おもちゃなど乳幼児の手が触れる場所や物をアルコールや塩素系の消毒剤でこまめに消毒するとともに、外出後や食事の前には、液体せっけんと流水での手洗いを励行しましょう。

・手足口病の定点当たり報告数は、第 32 週に 8.4 人と今シーズン最も多くなりましたが、第 33 週は 4.9 人と急減しました。
地域別にみると、松山市保健所、八幡浜保健所で多発し、今治保健所、中予保健所で多く、四国中央保健所、宇和島保健所ではやや多い状態です。
この感染症は、患者の鼻やのどの分泌物のほか、便、水疱内容物などによって感染が広がります。
感染予防のため、液体せっけんと流水での手洗いを励行し、タオルやコップの共用は避けましょう。

・百日咳の届出が 9 例ありました。
届出対象となった 2018 年第 1 週から第 33 週までの県内の届出数は 75 例となり、このうち 15 歳未満が 58 例と全体の約 80%を占めています。
この疾患は百日咳菌によっておこる急性の気道感染症です。
主な症状は長期間続く咳で、感染力が強く、生後 6 ヶ月未満の乳児が感染すると重症化する場合があります。
家庭内感染をおこしている例もみられますので、特に乳児がいる家庭は早めに医療機関を受診するなど、感染防止に努めましう。また、予防にはワクチンの定期接種が有効ですので、詳しくはお住まいの市町予防接種担当課へお問い合わせください。

【愛媛県感染症情報センターより参照】
(平成30年8月24日更新)