2022年03月11日

今週の注目感染症
第8週・9週
(2022年2月21日~2022年3月6日)

-新型コロナウイルス感染症に関するお知らせ-
 愛媛県内の新型コロナウイルス検査の陽性者数は、第8 週1,535 人から第9 週1,928 人と増加しました。
年度替わりの時節を迎え、進学や就職、転勤等で県外との往来や歓送迎会など会食の機会が増え、感染リスクの高まりが懸念されますので、より一層感染予防対策を徹底しましょう。
発熱や咳に限らず鼻水や喉の痛み、倦怠感など、軽い風邪のような症状であっても症状のある方は必ず人との接触を避け、あらかじめかかりつけ医等の身近な医療機関や「受診相談センター(089-909-3483)」に電話相談し、案内に従って受診してください。
詳しくは県ホームページをご確認ください。

『愛媛県ホームページ 新型コロナウイルス感染症に関する情報』
>>詳細はこちら

発生動向の概況
 感染性胃腸炎の定点当たり報告数は、第8 週8.8 人から第9 週9.9 人と増加しました。
地域別にみると、松山市保健所でやや多い状況です。
冬から春にかけてウイルス性の感染性胃腸炎が増加する傾向がありますので、引き続き調理・食事の前、トイレの後は液体せっけんと流水で十分に手を洗いましょう。
患者の嘔吐物やふん便を処理する際は、使い捨てのガウン(エプロン)、手袋、マスクを着用し、次亜塩素酸ナトリウム(塩素系の漂白剤)で消毒しましょう。
 梅毒の届出が5 例(第7 週分含む)ありました。
2022 年の県内の届出数は22 例と、過去5 年の同時期と比べ最も多くなっています。
全国的にも多く、第8 週時点で感染症法が施行された1999 年以降最多となった2021 年同時期の1.7 倍となる1,402 例の届出がありました。
この疾患の原因菌は梅毒トレポネーマで、大部分は性行為により感染します。
検査や治療が遅れたり、治療せずに放置したりすると脳や心臓に重大な合併症を起こすことがあります。
早期発見のため、不安のある方は県内各保健所で実施している電話相談や無料匿名検査をご利用ください。
また、梅毒に感染したと分かった場合は、周囲で感染の可能性のある方(パートナー等)にも検査を勧め、必要に応じて一緒に治療を行うことも重要です。

【愛媛県感染症情報センターより参照】
(2022年3月11日更新)