2022年09月30日

今週の注目感染症
第36週・37週・38週
(2022年9月5日~2022年9月25日)

-新型コロナウイルス感染症に関するお知らせ-
 県では9 月16 日をもって「愛媛県BA.5 対策強化宣言」を終了しましたが、県独自の警戒レベルは「感染警戒期特別警戒期間」を継続し、引き続き保健・医療のひっ迫回避に取り組んでいるところです。
秋祭り等のイベントへ参加する際には、主催者が求める注意事項を順守し、場面に応じてマスクを着用するなど基本的な感染対策を徹底しましょう。
また、大人数、長時間を避けるといった会食ルールの順守にご協力をお願いします。
医療機関を受診する場合は、かかりつけ医等の身近な医療機関や「受診相談センター(089-909-3483)」へ事前に電話相談し、案内に従って受診してください。
なお、症状が軽い場合はできる限り平日・日中に受診するなど、適切な医療受診及び適正な救急車の利用をお願いします。

『愛媛県ホームページ 新型コロナウイルス感染症に関する情報』
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発生動向の概況
 RS ウイルス感染症の定点当たり報告数は、第36 週1.6 人、第37 週3.0 人、第38 週2.3 人で、依然として県内全域で発生がみられています。
地域別にみると、四国中央保健所では第35 週0.7 人から第38 週5.3 人と急増しています。
この疾患は乳幼児を中心に流行し、発熱や鼻汁、咳など軽いかぜ様症状がみられますが、生後6 ヶ月未満の乳児が感染すると、細気管支炎や肺炎等の重篤な症状を起こすことがあります。
日常的に乳児に接する方で咳等の症状がある場合は、マスクを着用し可能な限り乳児との接触を避けましょう。
 手足口病の定点当たり報告数は、第36 週0.7 人、第37 週1.1 人、第38 週0.8 人でした。
地域別にみると、松山市保健所、中予保健所、宇和島保健所で増加し、ほかの保健所に比べて多い状況です。
例年夏季に流行がみられる疾患ですが、2021 年は9 月から12 月にかけて報告数が増加しました。
2022 年も今後流行する可能性があるため、注意が必要です。
この疾患は乳幼児を中心に流行し、患者の鼻やのどの分泌物のほか、便、水疱内容物などによって感染が広がります。
感染予防のため、液体せっけんと流水での手洗いを励行するとともに、タオルやコップの共用は避けましょう。
 腸管出血性大腸菌感染症の届出が4 例ありました。
この感染症の原因菌はベロ毒素を産生する病原大腸菌で、菌に汚染された食物等を介して経口感染し、激しい腹痛、水溶性下痢及び血便をおこします。
特に乳幼児や高齢者が感染した場合は重症化しやすく、溶血性尿毒症症候群(HUS)などの合併症を発症し死亡することもあります。
感染予防のため、調理・食事の前、トイレの後は液体せっけんと流水で十分に手を洗いましょう。
食肉を喫食する際は肉の中心部まで十分に加熱(75℃で1 分間以上)し、調理した食品は長時間室温で放置せず、早めに食べるようにしましょう。

【愛媛県感染症情報センターより参照】
(2022年9月30日更新)