2019年10月18日

今週の注目感染症 令和元年 第40・41週 (令和元年9月30日~10月13日)

・インフルエンザの定点当たり報告数は、第40 週0.5 人から第41 週1.1 人と増加し、今シーズン(9 月2 日から)初めて流行開始の目安である1.0人を上回りました。
新型インフルエンザが流行した2009/2010シーズンを除き、過去10 シーズンで最も早く流行期に入りました。
地域別にみると、松山市保健所で第40 週1.2 人から第41 週2.5 人と増加しています。
学校等における集団発生(学級閉鎖等)の報告は、第41 週に1 施設からありました。
第41 週に迅速検査により判明したウイルス型は、すべての症例がA 型でした。
流行期に入りましたので、ワクチン接種、咳エチケットや外出後の手洗いなどの感染予防を心がけ、症状のある方は早めに医療機関を受診しましょう。
また、室内の湿度を適度に保持し、十分な休養とバランスのとれた食事を心がけるなどの対策も有効です。

・RS ウイルス感染症の定点当たり報告数は、第40 週3.4 人、第41 週3.7 人と、依然として県内全域で多く、特に西条保健所で多い状態です。
この疾患は、2 歳以下の乳幼児を中心に流行し、主な症状は発熱や鼻汁、咳などで、時に肺炎など重い症状をおこすことがあります。
感染拡大防止のため、液体せっけんと流水での手洗いを励行し、咳やくしゃみなどの症状がある方はマスクを着用しましょう。

・後天性免疫不全症候群の届出が1 例、梅毒の届出が4 例(第39 週分含む)ありました。
これらの疾患は、性行為での感染がほとんどですので、感染予防に対する正しい知識を持ち、早期に検査を受けることが大切です。
県内各保健所では、電話相談や無料・匿名検査を実施していますので、不安のある方はぜひご利用ください。

【愛媛県感染症情報センターより参照】
(令和元年10月18日更新)