2018年10月12日

今週の注目感染症 平成30年 第39・40週 (平成30年9月24日~10月7日)

・RS ウイルス感染症の定点当たり報告数は、第 39 週 3.2 人から第 40 週 2.3 人と減少しましたが、県内全域で発生がみられます。
特に今治保健所で多い状態です。
この疾患は、2 歳以下の乳幼児を中心に流行し、発熱や鼻汁、咳などが主な症状ですが、時に肺炎などをおこすことがあります。
感染予防のため、液体せっけんと流水での手洗いを励行し、咳やくしゃみなどの症状がある方はマスクを着用しましょう。

・感染性胃腸炎の定点当たり報告数は、第 39 週 3.5 人から第 40 週 4.8 人と増加しました。
例年、秋から冬にかけてウイルス性胃腸炎の患者が増加傾向にありますので、調理・食事の前、トイレの後は液体せっけんと流水での手洗いをしっかりと行い、感染予防に努めましょう。

・梅毒の届出が 5 例ありました。
2018 年の県内の届出数が 58 例となり、感染症法が施行された 1999 年以降最多となった昨年の累計 40 例の約 1.5 倍となっています。
58 例の性別内訳は、男性 37 例、女性 21 例です。
男性では 20~40 歳代が 25 例で 68%、女性では 20 歳代が 11 例で 52%を占めています。
この疾患の原因菌は梅毒トレポネーマで、大部分は性行為により感染します。
感染予防に対する正しい知識を持つとともに、早期発見のため、不安のある方は県内各保健所で実施している電話相談や無料・匿名検査をご利用ください。
また、梅毒に感染したと分かった場合は、周囲で感染の可能性のある方(パートナー等)にも検査を勧め、必要に応じて一緒に治療を行うことも重要です。

【愛媛県感染症情報センターより参照】
(平成30年10月12日更新)