2018年09月28日

今週の注目感染症 平成30年 第37・38週 (平成30年9月10日~9月23日)

・インフルエンザの患者報告数は、第 37 週 32 例(A 型 28 例、不明 4 例)、第 38 週 41 例(A 型 32 例、不明 9例)と中予、南予地域で散発しています。
第 37 週に今シーズン(9 月 3 日以降)初めて、松山市内の1施設から学級閉鎖の報告がありました。
これからの流行期に備え、早めのワクチン接種や咳エチケット、外出後の手洗いなど感染予防を心がけましょう。

・RS ウイルス感染症の定点当たり報告数は、第 37 週 5.5 人、第 38 週 3.5 人と依然として多い状態で推移しています。
特に、今治保健所で多い状態です。感染予防のため、液体せっけんと流水での手洗いを励行し、咳やくしゃみなどの症状がある方はマスクを着用しましょう。

・重症熱性血小板減少症候群(SFTS)の届出が 1 例(今治保健所管内在住)ありました。
野山や畑に入る場合はマダニに効果のある防虫スプレー(DEET 含有)を使用するなど、マダニに咬まれないよう注意しましょう。

・風しんの届出が 2 例ありました。
全国では 2018 年第 37 週までの患者報告数が 642 例となり、男性(532 例)に多く、そのうち 30~40 歳代が 62%を占めています。
主な症状は、発熱、発疹、リンパ節の腫れであり、免疫のない女性が妊娠初期に感染すると、生まれてくる子どもが先天性風しん症候群(難聴、心疾患、白内障など)を発症することがありますので、注意が必要です。
予防にはワクチンの接種が有効ですので、この機会に予防接種(有料)を受けましょう。
なお、妊娠を希望する女性やその配偶者などの同居者に限り、県内各保健所において免疫状態を調べる抗体検査を無料で受けることができます。気になる方はご相談ください。

【愛媛県感染症情報センターより参照】
(平成30年9月28日更新)