2016年09月09日

今週の注目感染症 平成28年・33・34・35週(8月15日~9月4日)

・RSウイルス感染症
定点当たり報告数は、第 33 週 0.1 人、第 34 週 0.3 人、第 35 週 0.6 人と増加しています。
本疾患は、RS ウイルスを病原体とする乳幼児に多い急性呼吸器感染症です。例年この時期から増加傾向がみられるため、咳などの症状がある人はマスクを着用し、手洗いを励行するなど感染予防に努めましょう。

・感染性胃腸炎
定点当たり報告数は、第 33 週 5.3 人、第 34 週 4.9 人から第 35 週 6.1 人とやや増加しています。
依然として、高温・多湿の細菌が増えやすい状態が続いており、病原体も細菌が多く検出されていますので、液体せっけんを使った手洗いを十分に行い、感染予防に努めましょう。

・日本紅斑熱
届出が 1 例(八幡浜保健所管内在住)ありました。本疾患は、マダニが媒介する感染症です。
マダニの活動が盛んな時期ですので、野山や畑、草むらなどに入る場合は、肌が露出しない服装を心がけ、マダニに咬まれないよう十分に注意しましょう。

・梅毒
届出が4例ありました。本疾患の病原菌は梅毒トレポネーマで、大部分は性行為により感染します。2016年の県内の届出数は累計 14 例となり、また、全国における届出数も第 34 週までに 2,700 人を超え、ともに、感染症法が施行された 1999 年以降で最多となっています。
感染予防に対する正しい知識を持つとともに、早期発見のため、県内各保健所で実施している電話相談や無料・匿名検査をご利用ください。

【愛媛県感染症情報センターより参照】
(平成28年9月9日更新)