2017年11月07日

今週の注目感染症 平成29年 第42・43週 (10月16日〜10月29日)

・インフルエンザの報告数は、第 42 週 10 例(A 型 6 例、B 型 2 例、不明 2 例)、第 43 週 23 例(A 型 17 例、B型 4 例、不明 2 例)と東予、中予地域で散発しています。
これからの流行期に備え、早めのワクチン接種や咳エチケット、外出後の手洗いなど感染予防を心がけましょう。

・感染性胃腸炎の定点当たり報告数は、第 42 週 5.7 人から第 43 週 7.5 人と増加しました。
地域別にみると松山市保健所でやや多くなっています。
例年この時期からウイルス性胃腸炎の患者数が増加傾向にありますので、感染予防のため、調理・食事の前やトイレの後は、液体せっけんと流水でしっかりと手を洗いましょう。

・手足口病の定点当たり報告数は、第 41 週 3.1 人から第 42 週 2.3 人と減少しましたが、第 43 週 4.2 人と再び増加しました。
地域別にみると今治保健所、八幡浜保健所で多発し、西条保健所、宇和島保健所で多くなっています。
例年より患者数の多い状態が続いていますので、手洗いを励行するとともにタオルやコップの共用は避けるなど感染予防に努めましょう。

・梅毒の届出が 2 例ありました。2017 年の県内の届出数は 34 例となり、全国における届出数も第 42 週までに4,500 例を超え、ともに、感染症法が施行された 1999 年以降最多となっています。この疾患の原因菌は梅毒トレポネーマで、大部分は性行為により感染します。感染約 3 週間後の早期には、感染部位のしこりやリンパ節の腫れなどの症状がみられることがありますが、その後、軽快する時期があり、発見の遅れにつながる場合があります。
感染予防に対する正しい知識を持つとともに、早期発見のため、各保健所で実施している電話相談や無料・匿名検査をご利用ください。
また、梅毒に感染したと分かった場合は、パートナーなど感染の可能性のある方も一緒に検査を受けることも重要です。

【愛媛県感染症情報センターより参照】
(平成29年11月6日更新)