2019年10月04日
今週の注目感染症 令和元年 第38・39週 (令和元年9月16日~9月29日)
・インフルエンザの定点医療機関からの患者報告数は、第38 週52 例(A 型37 例、不明15 例)、第39 週31 例(A型22 例、B 型4 例、不明5 例)と四国中央保健所以外の保健所で散発しています。
また、第38 週に学校等における集団発生(学級閉鎖等)の報告が中予保健所からありました。
これからの流行期に備え、咳エチケットや外出後の手洗いなど感染予防を心がけましょう。
・RS ウイルス感染症の定点当たり報告数は、第38 週5.0 人から第39 週4.7 人と減少しましたが、依然として県内全域で多く、特に西条保健所、今治保健所で多い状態です。
この疾患は、2 歳以下の乳幼児を中心に流行し、主な症状は発熱や鼻汁、咳などで、時に肺炎など重い症状をおこすことがあります。
感染拡大防止のため、液体せっけんと流水での手洗いを励行し、咳やくしゃみなどの症状がある方はマスクを着用しましょう。
・重症熱性血小板減少症候群(SFTS)の届出が1 例(今治保健所管内在住)と日本紅斑熱の届出が1 例(西条保健所管内在住)ありました。
これらの疾患は、マダニが媒介する感染症です。
防虫スプレー(ディート含有)を使用するなど、マダニに咬まれないよう注意しましょう。
・百日咳の届出が17 例ありました。
このうち14 例は西条保健所からの報告です。
2019 年の県内の届出数は239例となり、昨年同時期(110 例)の約2 倍となっています。
また、5 歳から14 歳までの小児が185 例と、全体の77%を占めています。
この疾患は百日咳菌によっておこる急性の気道感染症で、主な症状は長期間続く咳です。
感染力が強く、生後6 ヶ月未満の乳児が感染すると重症化する場合がありますので、特に乳児がいる家庭では感染防止に努めましょう。
また、予防にはワクチンの定期接種が有効ですので、詳しくはお住まいの市町予防接種担当課へお問い合わせください。
【愛媛県感染症情報センターより参照】
(令和元年10月4日更新)