2019年08月16日

今週の注目感染症 令和元年 第30・31週 (令和元年7月24日~8月4日)

・RSウイルス感染症の定点当たり報告数は、第30 週0.5 人から第 31 週1.2 人と増加しました。
地域別にみると、 今治保健所、松山市保健所、中予保健所で多い状態です。
この疾患は、2歳以下の乳幼児を中心に流行し、発熱や 鼻汁、咳などが主な症状ですが、時に肺炎など重い症状をおこすことがあります。
感染予防のため、液体せっけ んと流水での手洗いを励行し、咳やくしゃみなどの症状がある方はマスクを着用しましょう。

・手足口病の定点当たり報告数は、第 30 週に 20.1 人と今シーズンで最も多くなりました。
第 31 週には 10.0 人 と急減しましたが、依然として県内全ての保健所で多発しています。
この感染症は夏季に流行し、患者の鼻やの どの分泌物のほか、便、水疱内容物などによって感染が広がります。
感染予防のため、液体せっけんと流水での 手洗いを励行するとともに、タオルやコップの共用は避けましょう。

・日本紅斑熱の届出が 1 例(松山市保健所管内在住)ありました。
防虫スプレー(ディート含有)を使用するなど、マダニに咬まれないよう注意しましょう。

・梅毒の届出が 6例(第 29 週分を含む)ありました。
2019 年の県内の届出数は 38 例となり、感染症法が施行さ れた 1999 年以降最多となった昨年と同程度のペースで増加しています。
性別内訳は、男性 23 例、女性 15 例で、 男女ともに 20~30 歳代が全体の過半数を占めています。
この疾患の原因菌は梅毒トレポネーマで、大部分の患者 は性行為により感染します。
感染予防に対する正しい知識を持つとともに、早期発見のため、不安のある方は県内 各保健所で実施している電話相談や無料・匿名検査をご利用ください。
また、梅毒に感染したと分かった場合は、 周囲で感染の可能性のある方(パートナー等)にも検査を勧め、必要に応じて一緒に治療を行うことも重要です。

【愛媛県感染症情報センターより参照】
(令和元年8月9日更新)