2018年02月23日
今週の注目感染症 平成30年 第6・7週(平成30年2月5日~2月18日)
・インフルエンザの定点当たり報告数は、第 6 週 45.0 人から第 7 週 39.1 人と減少しましたが、警報レベル(基準値:定点当たり 30 人以上、継続は 10 人以上)が継続しています。
地域によって増減がみられるものの、県内全ての保健所においても警報レベルが続いています。
迅速検査の結果は、第 7 週にウイルスの型別が判明した症例のうち A 型が 16.2%、B 型が 83.8%でした。
学校等における集団発生(学級閉鎖等)の報告は第 6 週に33 施設、第 7 週に 34 施設ありました。
流行が続いていますので、感染予防・感染拡大防止のため、咳エチケットや外出後の手洗いなどを心がけるとともに、適度な湿度の保持、十分な休養とバランスのとれた栄養摂取、人ごみを避けるなどの対策に努め、症状がある方は早めに医療機関を受診しましょう。
・感染性胃腸炎の定点当たり報告数は、第 6 週 6.6 人から第 7 週 5.5 人と減少しました。
感染予防のため、調理・食事の前、トイレの後は液体せっけんと流水で十分に手を洗いましょう。
・劇症型溶血性レンサ球菌感染症の届出が 1 例ありました。この疾患は、主に A 群溶血性レンサ球菌により引き起こされます。
通常は、本菌に感染しても症状が出ないか、局所的な感染にとどまりますが、まれに、血液や筋肉など通常は細菌が存在しない組織に本菌が侵入し、急激に症状が進行する重篤な状態となることがあります。
傷がある場合は、傷口を清潔に保ち、腫れ、痛み、発熱など感染の兆候がみられたら、直ちに医療機関を受診してください。
なお、小児が多く罹患する A 群溶血性レンサ球菌咽頭炎とは区別されます。
【愛媛県感染症情報センターより参照】
(平成30年2月23日更新)