2016年11月28日

今週の注目感染症 平成28年 45・46週(11月07日~11月20日)

・インフルエンザの定点当たり報告数は、第 45 週 0.8 人から第 46 週 1.3 人と増加し、今シーズン(9 月 5 日から)初めて流行開始の目安である 1.0 人を上回りました。過去 10 シーズンで新型インフルエンザが流行した2009/2010 シーズンを除き、最も早い時期での流行シーズン入りです。
第 46 週には今シーズン初めて、学校等における集団発生(学級閉鎖など)の報告が 1 施設からありました。ウイルス型は、第 46 週に型別が判明した症例の 98%が A 型でした。感染予防のため、ワクチン接種、咳エチケットや外出後の手洗いなどを心がけましょう。
・感染性胃腸炎の定点当たり報告数は、第 45 週 9.6 人から第 46 週 11.6 人と増加しました。液体せっけんを使った手洗いを十分に行い、患者の嘔吐物やふん便を処理する際には使い捨ての手袋とマスクを着用しましょう。
つつが虫病の届出が第 46 週に 1 例(四国中央保健所管内在住の 60 歳代女性)ありました。
この疾患の主な症状・所見は、発熱、刺し口、発疹で、病原体を保有するツツガムシ(ダニの一種)に刺されることで感染します。ツツガムシのふ化の時期(10 月から 12 月)に感染のリスクが高まりますので、野山や畑、草むらなどに入る場合は、肌が露出しない服装を心がけ、ツツガムシに咬まれないよう十分注意しましょう。

【愛媛県感染症情報センターより参照】
(平成28年11月25日更新)