2023年07月14日
今週の注目感染症
第26・27 週
(2023年6月26日~2023年7月9日)
発生動向の概況
新型コロナウイルス感染症の定点当たり報告数は、第26 週6.11 人から第27 週11.00 人と急増しました。県内全域で増加し、西条保健所、宇和島保健所は他保健所に比べ多い状況です。
特に宇和島保健所は第26 週6.00 人から第27 週17.71人と3.0 倍に急増しました。
年齢別にみると10 歳代、50 歳代で急増しています。
家庭内での感染のほか、学校や職場等での感染拡大が懸念されますので、定期的な換気やこまめな手洗い、咳エチケットといった基本的な感染対策を励行しましょう。
また、高齢者等の重症化リスクが高い方は、人混みを避けマスクを着用するなど感染回避行動を心掛けましょう。
インフルエンザの定点当たり報告数は、第26 週2.34 人から第27 週4.33 人と増加しました。
地域別にみると西条保健所、中予保健所で急増しています。
特に中予保健所では注意報の基準値(定点当たり10 人以上)を超えており、2006 年以降の同時期の県内保健所別定点当たり報告数では最多となっています。
迅速検査の結果では、ウイルス型別が判明した症例のうち99.2%がA 型でした。
引き続き、場面に応じたマスクの着用や咳エチケット、こまめな手洗い等の感染対策を励行しましょう。
RS ウイルス感染症の定点当たり報告数は、第26 週6.51 人、第27 週5.92 人と横ばいで推移していますが、地域別にみると中予保健所では急増しています。
また、四国中央保健所、八幡浜保健所でも3 週続けて増加しており、今後の動向に注意が必要です。
生後6 ヶ月未満の乳児が感染すると細気管支炎や肺炎等の重篤な症状を起こすことがありますので、日常的に乳児に接する方で咳等の症状がある場合は、マスクを着用し可能な限り乳児との接触を避けましょう。
ヘルパンギーナの定点当たり報告数は、第26 週6.62 人、第27 週6.41 人と第25 週7.76 人から減少しましたが、依然として多い状況です。
地域別にみると特に今治保健所、中予保健所で多発しているほか、松山市保健所では5 週続けて増加しています。
感染予防のため、液体せっけんと流水での手洗いを励行しましょう。
【愛媛県感染症情報センターより参照】
(2023年7月14日更新)