2023年12月22日
今週の注目感染症
第49・50週
(2023年12月4日~2023年12月17日)
発生動向の概況
インフルエンザの定点当たり報告数は、第49 週21.67 人から第50 週17.95 人と減少しましたが、今治保健所、八幡浜保健所では増加しています。
四国中央保健所では第50 週に警報レベル(定点当たり30 人以上、継続は10 人以上)を下回ったものの、今治保健所、松山市保健所、宇和島保健所では警報レベルが続いています。
迅速検査の結果ではウイルス型別が判明した症例のうち99.4%がA 型でした。
年末年始に向けて帰省や忘年会・新年会等で人の移動や交流が活発になり感染リスクの高まりが懸念されるため、咳エチケットやこまめな手洗い、定期的な換気等の感染対策を徹底しましょう。
また、インフルエンザワクチンの接種には重症化を防ぐ効果がありますので、早めに接種を受けましょう。
咽頭結膜熱の定点当たり報告数は、第49 週3.03 人から第50 週4.08 人と増加し、1999 年の報告開始以降最多となった第48 週4.24 人に近い値となっています。
今治保健所、松山市保健所、宇和島保健所で多発しており、宇和島保健所では第49 週6.75 人から第50 週11.00 人と1.6 倍に急増しています。
年齢別にみると2~5 歳が65.0%と例年(過去10 年平均:56.6%)に比べ多くを占めています。
感染予防のため、液体せっけんと流水での手洗いを励行するとともにタオルやコップの共用は避けましょう。
A群溶血性レンサ球菌咽頭炎の定点当たり報告数は、第48 週5.43 人から第49 週7.49 人と急増し、1999 年の報告開始以降最多となりました。
第50 週は6.89 人とやや減少したものの引き続き報告数が多い状況が続いています。
地域別にみると西条保健所、松山市保健所、中予保健所で多発しており、西条保健所では第48 週3.00 人から第49 週6.17 人、第50 週10.67 人と2 週続けて急増しています。
新型コロナウイルス感染症流行前には冬季及び春から初夏に報告数が増加する傾向にあったため、これからの季節は注意が必要です。
うがいや手洗いを励行し感染予防に努めましょう。
新型コロナウイルス感染症の定点当たり報告数は、第49 週4.57 人から第50 週5.69 人と増加しました。
地域別にみと八幡浜保健所では第49 週3.00 人から第50 週7.43 人と2.5 倍に急増しています。
これから年末年始にかけて再び感染が広がる恐れがありますので、引き続き定期的な換気やこまめな手洗いといった基本的な感染対策を励行しましょう。
【愛媛県感染症情報センターより参照】
(2023年12月22日更新)